ペパーミント【魔法の香辛料ノート】

ペパーミント

辛さ0
香り4
色付け0

デトックスなどで一躍話題となったペパーミント。ミントティーを作るハーブとして知られていますが、実は香辛料としてもペパーミントは使用されています。ペパーミントの葉を飾り付けに使ったり、ハーブティーを何かしら加工したりして使う以外にも、ペパーミントには香辛料としての使い方があります。では、ハーブとしてはもちろん、香辛料としてのペパーミントについてもご説明します。


ペパーミントの使い方

飾りつけぐらいしか使い方が思い浮かばないペパーミントですが、実は意外にもその他の使い方もあります。ペパーミントには、肉の臭みを取り除き、爽やかな香りをつける効果があります。特に、生のペパーミントの葉よりも、乾燥した香辛料として販売されているペパーミントの方が、効果があります。しかし、使いすぎると、なんともいえない状態になってしまいますが、使う量さえ間違わなければ、肉、魚の臭みとりに有効です。ですが、最もペパーミントが役立つ使い方としては、ミントティー――お茶としていただくことでしょうか?もしくは、お菓子の香り付けが良いでしょう。もちろん、きれいな生のペパーミントの葉であれば、飾り付けにも使えます。

ペパーミントと相性の良い食材

特別、ペパーミントと相性の良い食材はありません。相性の良い料理としては、夏場のデザート関係でしょう。基本的には、色々なデザート、お菓子関係と相性は良いですが、清涼感のあるペパーミントは、どちらかというと、夏場のデザートであるアイスやゼリーに適した香辛料(ハーブ)といえます。また、ハーブティーとして、ペパーミント自体の香りなどを楽しむのもオススメです。

ペパーミントによる効能

ハッカとしてもよく知られているペパーミント。ペパーミント(ハッカ)は医学的にも効果があるものとして認識されており、その効果は折り紙つきです。まず、ペパーミントには、夏場に落ちてしまう食欲を増進させる効果があり、更には消化能力も一時的に向上させる効果があります。またペパーミントは、肉体的な部分だけではなく、精神的なストレスや吐き気などにも効果があるとされています。さらに、ペパーミントの香りには、脳に良い刺激を与えます。ペパーミントの香りを吸い込むと、気分が晴れたり、すっきりしたりするのは、この効果によるものなのです。気分すっきりさせる効果もありますが、ペパーミントは温かいハーブティーとして飲んだ場合には、質の良い眠りを得ることができます。しかし、ペパーミントも良いことずくめではありません。妊娠中の方と2歳未満のお子様にはペパーミントの刺激は強いので、それらにあたる方は、できるだけ使用を控えた方が良いでしょう。

ペパーミントを使った料理のレシピ

豚肉のソテー香菜とミントのソース(2人分)

素材

豚肉(肩ロース)

パクチー

ペパーミント

タマネギ(中サイズ)

ニンニク

エルブ・ド・プロヴァンス

オリーブオイル

バター

レモン汁

こしょう

  分量

2枚

半束くらい

半束くらい

半個

1~2片

適量

大さじ1

少量

レモン半個分

適量

適量

1) まず、豚肉の筋を包丁で切っておいて、柔らかくなるように豚肉を叩きます。ある程度叩いたら、塩、こしょうして、さらにエルブ・ド・プロヴァンスを豚肉にまぶして冷蔵庫に入れておきます。

2) ペパーミントとパクチーを細かく刻んで、さらに、タマネギとニンニクも刻みます。刻み終わったら、ペパーミント、パクチー、タマネギ、ニンニクをレモン汁と少量のオリーブオイル(分量外)でなじませておきます。

3) ペパーミントなどを馴染ませている間に、肉を焼き始めます。フライパンを熱して、オリーブオイルと香り付けのためのバターを少量加え、フライパン前面にオイルが行き渡ったら、肉をフライパンにのせます。豚肉に焼き目がつけたら、ふたをして蒸し焼きにします。

4) 豚肉に火が通ったら肉を一度引き上げます。肉を引き上げたフライパンの中にペパーミントなどとオリーブオイルを馴染ませたものを入れます。軽く炒めて、フライパンの底についているこげをすべて取り除いておきます。ソースの仕上げに、バターを少し足して、塩とこしょうで味を整えます。

5) 最後に、豚肉をフライパンに戻して、フライパンの中のソースをからめて、ふたをして温めたら完成です。

ココアミントクッキー(2人分)

素材

無塩バター

砂糖

ココア

ミント

中力粉

上新粉

ベーキングパウダー

  分量

100g

40g

10g

小さじ2~3杯

70g

70g

小さじ2/3杯

1) 下準備として、バターを室温に戻しておきます。さらに、ミントは細かく刻んでおき、ココア、中力粉、上新粉ベーキングパウダーを混ぜ合わせてふるっておきます。

2) ボウルにバターとミント、砂糖を入れて混ぜ合わせて、大よそ全体的に混ざり合ったら、ふるっておいた粉類をボウルに入れて、混ぜ合わせます。大体人まとまりになってきたら、粉っぽさがなくなるまでこねます。

3) 生地を数十分ほど冷蔵庫でねかせておき、その間にオーブンを170度に暖めておきます。生地を手で丸めて、オーブンシートを敷いた天板に並べていきます。

4) 170度のオーブンで20分程かけて焼き上げます。生地が膨れて、ひび割れてきたら完成です。

ミントヨーグルトゼリー

素材

牛乳

ヨーグルト

砂糖

ゼラチン

ペパーミントリキュール

  分量

300cc

300cc

40g

大さじ1

大さじ1

1) 水100ccにゼラチンを加えて、ふやかしておきます。

2) ゼラチンのふやかしている間に、鍋の中に牛乳と砂糖を入れて、沸騰させないように気をつけて牛乳を温めながら、砂糖を溶かしていきます。

3) ボウルに鍋の中の牛乳と、ふやかしたゼラチン液をよく混ぜ合わせてから、ヨーグルトとペパーミントを加えて、さらによく混ぜ合わせます。

4) 混ぜ合わせ終わったら、容器に分け入れて、冷蔵庫で冷やして完成です。

コラム

ペパーミントの清涼感のある香りは、量が多かったりするとちょっと香りが強すぎることがあります。また、ちょっとしたミントの香りかほしい時にも、ペパーミントでは香りが強い場合があります。ですが、そんな時には、ペパーミントと同じくミントの香りがするスペアミントがオススメです。スペアミントは、ペパーミントに比べてハッカのような清涼感が強くなく、どちらかというと甘さを持ったミントです。ペパーミントと同様にスペアミントも香辛料として販売されています。因みに、ミントはペパーミント、スペアミントの他にも種類があり、アップルミントやパイナップルミント、オレンジミント、オーデコロンミントなどなど、色々なミントがあります。



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