にんにく【魔法の香辛料ノート】

にんにく

辛さ4
香り5
色付け0

臭いが気になるにんにく。でも、きちんとにんにくの特性を理解して正しく使うと、とても臭いが気になるということもなく、美味しいにんにく料理が仕上がります。では、にんにくの特性とは一体どのようなものなのでしょうか?にんにくの使い方、美味しいにんにく料理、そして、にんにくの効能から意外な豆知識まで、にんにくについてです。


にんにく(ガーリック)の使い方

にんにくの主な使い方としては、生のものをつぶすか、スライスするか、みじん切りにして使用します。特に、炒めものに香り風味付けとしてする時には、みじん切りで使われることが多いです。そのほかには、パウダーや荒挽きガーリックは、振り掛けるだけで簡単に、にんにくの風味がつけられる手軽さから、キッチンにもとても普及しています。また、パウダー、乾燥したにんにくは、生のにんにくに比べて臭いがきつくないのが特徴で、料理に軽くにんにくの香りや風味をつけるために使うのに適しています。しかし、パウダーなどでも、水分を含むとすぐに臭いが増すので、水分には注意した方が良いでしょう。もし生で使うのであれば、にんにくの臭いがきつくなっても良い料理が適しています。また、生のにんにくを、臭いを弱めて使いたい場合は、みじん切りなどにしたにんにくを油で炒めると香りが和らぐという性質があります。

にんにく(ガーリック)と相性の良い食材

にんにくと相性の良い食材は、肉はもちろん魚から野菜までどんな料理にでも相性は良好です。その中で、特に相性の良い食材は何かといえば、肉でしょう。にんにくは、肉の持つ独特の臭みを消して、にんにくの風味が肉の風味を引き出します。しかし、にんにくはどんな料理にでも相性抜群の香辛料なので、使い方、使う量を間違わなければ、基本的にどんな食材、どんな料理にでも使うことができる香辛料です。

にんにく(ガーリック)による効能

健康に対する効能からでは、血液をサラサラにすることでよく知られているタマネギの仲間としても知られているにんにく。ですので、にんにくが体に与える影響は大きいといえます。にんにくの香りの元である硫化アリルという成分には、糖質を分解するために使用されるビタミンB1の吸収率を高める作用があります。この作用によって、糖分の代謝が良好になり、新陳代謝も良好になってダイエットにも有効とされています。また、それ以外にも生活習慣病に深く関係している血圧やコレステロール値を低下させる作用もあります。また、身近なところでは、風邪や扁桃腺炎などに有効といわれており、にんにくの除菌力は非常に優秀といえます。

にんにく(ガーリック)を使った料理のレシピ

大葉にんにくしょうゆ

素材

大葉(青じそ)

しょうゆ

にんにく

  分量

数枚

適量

好きなだけ

1) まず、大葉をきれいに洗って、キッチンペーパーなどで大葉についた水気をしっかりとふきとっておきます。

2) 大葉にんにくしょうゆを作る量に適した大きさの容器に、洗って水気をきった大葉を入れて、ひたひたのしょうゆと皮をむいてスライスしたにんにくを容器に入れて、最低一晩漬け込みます。一気に使うきることはせずに、しょうゆ、にんにく、大葉を足してしょうゆに深みを出していってもいいます。しかし、保存できる日にちは、状況を見て判断してください。

3) この大葉にんにくしょうゆは、色々な料理に使えます。和風スパゲッティ、スープなどなどその使用方法は無限大です。

鶏もも肉のにんにく味噌焼き

素材

鶏もも肉

にんにく

味噌

さけ

しょうゆ

ゴマ油

  分量

大2枚

2かけ

大さじ2強

大さじ2

大さじ1

大さじ1

1) すりおろしたにんにく、味噌、酒、しょうゆ、ゴマ油を混ぜ合わせて、鶏肉を漬ける漬けダレを作って、ボウルかバットに入れておきます。

2) 鶏もも肉は、そのままの状態ではなく、お好みの一口大のサイズに切っておきます。

3) お好みの一口大のサイズに切った鶏肉を、はじめに作っておいた漬けダレに入れて、よくタレと鶏肉を混ぜ合わせて、30分から1時間ほど鶏肉を漬け込んでおきます。

4) 鶏肉を漬け込み終わったら、フライパンにクッキングシートをしいて、漬けておいた鶏肉を焦がさないように気をつけながら、両面を焼き色がつくまで焼きあげたら、器に盛り付けて完成です。

にんにくの芽と豚肉のオイスターソース炒め(2人分)

素材

にんにくの芽

豚肉(薄切り)

きゃべつ

ごま油

オイスターソース

しょうゆ

さけ

砂糖

  分量

1束(8本)

150g

3枚位

適量

大さじ1

大さじ1

大さじ2

小さじ1

1) にんにくの芽は2~3cm程度に切っておき、きゃべつは自分の食べやすい1口大の大きさに切っておきます。

2) 熱したフライパンに、ごま油を入れて、豚肉を炒めます。豚肉に火が通ったようであれば、にんにくの芽ときゃべつを加えて、にんにくの芽ときゃべつの固さが、好みの状態になるまで炒めます。

3) 仕上げに、オイスターソース、しょうゆ、さけ、砂糖をフライパンの中に加えて、豚肉などとよくからめて完成です。

コラム

肉や魚の臭みを取り、風味を豊かにする香辛料として、また、元気のなくなった体に元気を取り戻す食材として、お馴染みのにんにくですが、それ以外にも古くから使われている方法があることを知っていますか?それは、魔よけです。特にドラキュラ、パンパイアの伝説が多い地方では特ににんにくは、魔よけとしての認識が強く残っています。なので、にんにくを魔よけとして、家の出入り口に吊るしておくという習慣もあります。このにんにくを魔よけとする習慣は、日本ではなく海外のものだと思っている方も多いかもしれませんが、実は日本でもにんにくは魔よけに使われていたと古事記、日本書紀の逸話に書かれています。しかし、そういった使い方はやはり、迷信や言伝えのものですから、にんにくを吊るしておくと泥棒がよりつかなくわけではないので、買ったにんにくは吊るさずに、美味しく料理して元気な体の源にした方がいいですね。では、近々にんにく料理はいかがでしょうか?



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