フェンネル【魔法の香辛料ノート】

フェンネル

辛さ0
香り5
色付け0

フェンネルは歴史上で最も古い作物の一つで、「ウイキョウ」と言う和名でも知られます。漢方にも処方されており、有名なエジプト時代の医学書パピルスで「フェンネルがあるのに摘まないのは愚か」と書かれる位に多くの効能を持つ事で知られています。


フェンネルの使い方

素材の臭み取りや香り付けに適しています。料理によって使用部位が異なり、主に普通の料理には葉っぱを、種子は砕いてからお菓子などに使用します。中国の「五香粉」や「カレーパウダー」には欠かせません。葉はジッパーなどに入れて冷凍、種子は乾燥させて保存すると良いでしょう。

フェンネルと相性の良い食材

葉っぱの部分は魚料理に、魚のハーブと呼ばれる事もあるほど相性は抜群です。種子はカレーやお菓子に入れて香り付けに使用します。特にアップルパイやビスケットに非常に適しています。

フェンネルによる効能

消化促進・ストレスの緩和・月経不順の改善・老廃物の除去など。二日酔い症状の緩和・口臭消し・更年期障害の改善と予防・整腸作用と言った効果、そしてむくみや肥満の防止にも効果的です。非常に様々な効能があり、特に授乳期であれば母乳の出を良くする効果があるのでオススメです。しかし、妊娠中は避けた方が安全でしょう。

フェンネルを使った料理のレシピ

フェンネルミートパイ

素材

挽き肉

フェンネル

パイ生地

パン粉

パルメザンチーズ

バター

塩コショウ

  分量

200g

3個

2枚

大さじ6

大さじ5

大さじ3

適量

1) フェンネルを一枚一枚剥がし、10分から20分塩茹でにします。

2) 茹でたら薄切りにしてバターでソテーにします、塩コショウをふって荒熱を取ります。

3) パイ生地の上にパン粉をかけ、フェンネルを乗せてから塩コショウをした挽き肉とチーズをかけます。

4) もう一枚のパイ生地を乗せ、180度のオーブンで40分焼けば完成です。

サーモンのフェンネル焼き

素材

生鮭の切り身

フェンネルの葉っぱ

マヨネーズ

塩コショウ

  分量

4切れ

適量

適量

少々

1) 鮭の塩コショウをふって20分置き、耐熱皿に乗せてマヨネーズをタップリかけます。

2) その上にフェンネルの葉を散らし、200度のオーブンで15分焼けば完成です。

フルーティーカレー

素材

タマネギ

ニンジン

リンゴ

無塩トマトジュース

チキンブイヨン

ローリエ

トマトケチャップ

カレールー

オールスパイス

フェンネル

シナモン

カルダモン

  分量

3個

1本

1個

小さいサイズの1缶

1個

1枚

大さじ1

5皿分

上記のカレールーに記載されている量

適量

適量

適量

適量

1) タマネギをみじん切りにし、ニンジンとリンゴをすりおろします。

2) 油をひいた鍋でタマネギに焼き色がつくまで炒め、ニンジンを加えたらサッと炒めます。

3) そこにリンゴを加えて少し炒め、スパイス類を4ふり入れましょう。

4) カレールー分の水とチキンブイヨン・トマトジュース・ローリエを加えます。

5) 少し煮込んだら火を一度止め、ルーを加えてしっかり溶かします。

6) ルーが溶けたら、弱火で焦がさない様に混ぜながらとろみがつくまで煮込みます。

7) トマトケチャップで味を整え、ご飯と一緒に盛り付けて完成です。

コラム

原産地は地中海沿岸、現在ではインドや中国、エジプトが主産地となっています。日本では長野県や富山県で多く育てられています。種類は数多く存在し、一般的にハーブとして使用される「スィートフェンネル」、肥大化した根元を食べる「フローレンスフェンネル」、そして花材として用いる「ブロンズフェンネル」など一言でフェンネルと言っても様々な種類が存在しています。
古代ローマ時代、戦士達だけでなく夫人達も常にフェンネルを携帯していました。それは肥満を防止する為の用途で、古くからダイエットに効果的なものと考えられていたのが分かります。今の女性だけでなく、こんな時代から女性達は自分の体型を気にしていたのですね。アメリカでは空腹を紛らわす為に、種子を一つ食べて礼拝を過ごしたと言います。



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