シナモン【魔法の香辛料ノート】

シナモン

辛さ2
香り5
色付け1

八ツ橋などに用いられるニッキと似た独特の香りを持つシナモン、お菓子作りがシュミな人にとっては欠かせない存在と言える位に洋菓子との相性は抜群です。世界最古の香辛料で紀元前の頃からミイラの防腐剤として用いられており、他にも様々な健康効果を秘めている事から生薬として様々な薬に含まれています。


シナモンの使い方

普通のシナモンは匂い付けの為に仕上げの直前に加え、シナモンシュガーであれば砂糖も加わっていますので料理に使用する際にはその点も考慮して使用しましょう。シナモンスティックは風味付けの為に煮立てるだけに使用、または細かく砕いて紅茶などに入れましょう。普通の料理に使用するのはあまりオススメしません。保存する際には、最初に入っていた袋に入れて高温多湿の場所を避けて保存しましょう。

シナモンと相性の良い食材

砂糖と非常に相性が良く、パンやアップルパイ、フレンチトースト、クッキーと言った洋菓子に適しています。また、カプチーノや紅茶と言った飲料、更にはカレーや肉料理にも使用される用途が広い香辛料と言えます。

シナモンによる効能

鎮静作用や強壮効果・食欲の増進・殺菌作用・防虫効果・解熱作用・風邪症状の緩和に加えて消化器官機能の活性化と言った効果を有します。実は発汗作用も含まれているので、多少料理に混ぜるとダイエット効果も期待出来るのです。様々な効果がありますが、中にはシナモンを摂取する事でアレルギーになる人もいます。また、あまり妊娠中の女性には好ましくないと考えられていますので、可能な限り摂取を控えて下さい。

シナモンを使った料理のレシピ

シナモンロール

素材

強力粉

ショートニング

砂糖

バター

ドライイースト

牛乳

シナモン

グラニュー糖

  分量

200g

大さじ2

大さじ2

30g

小さじ2

1個

100ccと大さじ1

大さじ1

適量

1) 耐熱性のボールに牛乳とショートニングを入れ、そのままの状態で40秒加熱します。

2) レンジから取り出して泡だて器で混ぜ、そこに砂糖と強力粉を分量の半分加えます。

3) 滑らかになったらドライイーストを加えて更にしっかりと混ぜ、残りの砂糖と強力粉を加えてヘラでまとまるまで混ぜ合わせます。

4) まな板の上に取り出し、粉っぽさが無くなって滑らかになるまでこねます。

5) ひとまとめにし、耐熱性のボールに入れてラップをした状態で30秒加熱します。

6) 打ち粉をしたまな板に乗せ、表面側を中に丸め込む様にして綴じ目をあわせます。

7) 綴じ目を下にしてラップをかけて濡れ雑巾を乗せ、室温で10分寝かせます。

8) 生地を長方形に伸ばして、端を2cm程残して手前からシナモンパウダーとグラニュー糖をスプーンで広げ、合わせ目をしっかり閉じたら6等分にします。

9) 切り口を上にした状態でオーブンペーパーをしいた耐熱皿に並べ、30秒加熱してから10分置いておきます。

10) クッキングシートを乗せた鉄板に並べ、200度で18分焼けば完成です。

りんごシナモントースト

素材

食パン

リンゴ

グラニュー糖

シナモン

  分量

1枚

1/4個

小さじ1

適量

1) リンゴを8mm程度に切り分け、グラニュー糖をかけて蓋をした状態でレンジで2分加熱します。

2) それを食パンに乗せ、シナモンをふってトースターで焼けば完成です。

レバーのハチミツとシナモン煮

素材

レバー

しょうが

ハチミツ

さけ

みりん

醤油

シナモン

ごま油

  分量

1パック

1片

大さじ2

大さじ2

大さじ1

50ml

1ふり

適量

1) レバーを牛乳に浸して臭みを取り、流水で洗い流しておきます(前日からも可)

2) その際に白い脂肪部分を除き、一口サイズに切り分けます。

3) 熱したフライパンにごま油を加えてしょうがを炒め、香りが出てきたらレバーを加えましょう。

4) ある程度火が通ったら、さけを加えて蓋をしてレバーがプクッとなるまで待ちます。

5) 蓋を外して醤油とみりんを加えて絡める様に炒め、ハチミツを加えて更に絡ませます。

6) 照りが出てきたらシナモンを入れ、サッと絡ませて器に盛れば完成です。

コラム

スリランカが原産、現在はスリランカに加えて中国やタイ、ベトナムが主産地。日本でも温暖な地方で育ちますが、流通は殆ど行われていません。紀元前4000年と非常に古くから存在するシナモンは今こそ手軽に購入出来ますが、当時は薬草として非常に重宝されるもので金銀と同等、またはそれ以上の価値として扱われていた事が分かっています。

似ていると思われるニッキとシナモン、実際はシナモンにのみ含まれる「オイゲノール」と言う成分以外は同じ成分だったのです。二つの原材料である樹は親戚同士であり、厳密には違う存在ですが原料的には近い存在であったのです。



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