カルダモン【魔法の香辛料ノート】

カルダモン

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香り5
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聞き覚えはなんとなくあっても、イマイチ使い方、適したレシピが分からないカルダモン。また、なんとなく使っていても、いつも使う方法はカレーばかり…、そんなことはありませんか?けれど、カルダモンは色々な料理に使える香辛料なのです。ちょっと使い方、組み合わせ方を覚えてしまえば、いつもの料理もあっという間にさらに美味しい料理に早変わりです!


カルダモンの使い方

カルダモンの使い方として、尤もよく知られているのはカレーのスパイスのひとつとしての使い方です。カレーに欠かせない香辛料として有名な、ガラムマサラにも入っているカレーといえば!という感じの香辛料です。ですが、カレーに使う香辛料として以外にも、肉の臭みを取るために使われたり、焼き菓子の材料として使われたりもしています。また、以外にもカルダモンは、コーヒーにも使われる場合があります。このように、カルダモンは、使い方は幅広いのです。しかし、使いすぎると漢方薬のような香りがしてきますので、使いすぎにはご注意ください。

カルダモンと相性の良い食材

カルダモンと相性の良い食材は、特別ありませんが、色々な食材と相性の良い香辛料といえます。また、意外ではありますが、果実との相性がよく、ジャムを作る時に使ったり、ゼリーやコンポートを作るときに使ったりなど、このような場面でカルダモンを使うとよりいっそう美味しい果実を使ったデザートを作ることができます。また、他の香辛料(スパイス)との相性では、クローブとの相性がよく、同じくデザートを作る時に一緒に使うのがオススメです。

カルダモンによる効能

カルダモンは、和名では小荳蒄(しょうずく)または、小豆蒄と書きます。あまり親しみのない香辛料ではありますが、カルダモンは香辛料としてではなく、生薬、漢方としても日本はもちろん、インドなどの他にもスウェーデンなどの北欧でも頻繁に使われているメジャーな香辛料です。効能としては、体の脂肪を取り、食品の消化を助け、口臭も取り去ってくれます。この中でも、カルダモンのホールの状態のものは、お酒を飲む前、香りの強い食べ物を食べる前後などに噛んでおくと、気になる口臭を消すことができるとされ、カルダモンの効能の中でも、最も信憑性のある効能です。

カルダモンを使った料理のレシピ

レンズ豆のキーマカレー(2人分)

素材

玉ねぎ

ニンジン

ピーマン

鶏ミンチ

レンズ豆(水煮の缶詰)

コンソメ

ガラムマサラ

カレーパウダー

クミン(粉末)

チリペッパー

ケチャップ

  分量

1個

1/2本

1個

100~150g

200g

1個

小さじ1

大さじ1.5

小さじ1

小さじ1/3

大さじ2

1) まず、玉ねぎをみじん切りにします。次に、通常よりも大きめの熱したフライパンに油を適量ひいて、弱火でみじん切りにした玉ねぎをじっくりと炒めます。炒めている間、もしくは玉ねぎを炒める前に、ニンジン、ピーマンをみじん切りにし、炒めている玉ねぎの中に加えて、さらに炒めていきます。

2) フライパンの中の野菜がしんなりとしてきたら、野菜をフライパンの端の方に寄せておき、フライパンの空いた所で鶏ミンチをポロポロになるように、崩しながら炒めていきます。ミンチの色が変わってきたら端に寄せておいた野菜と混ぜ合わせます。

3) レンズ豆は、一度ボウルに入れて、木べらや、木のスプーンなどを使ってレズン豆を大まかに潰しておきます。因みに、金属、ゴムのヘラやスプーンだとレズン豆が滑って潰しにくいです。レズン豆を潰したら、ミンチ、玉ねぎが入っているフライパンに入れます。

4) 次に、フライパンに、ヒタヒタよりちょっと多めの水を入れて、コンソメを割ってからフライパンの中に加えます。そして、中火から強火でフライパンの中身を煮詰めます。

5) フライパンの中身を煮詰めていき、水の量が半量くらいになったら、ガラムマサラ、カレーパウダー、クミン、チリペッパー、ケチャップを加えて、さらに火にかけながら煮詰めます。さらに、キーマカレーの味に深みを出したい場合には、にんにくを加えると深みが増します。

6) かき混ぜながら、煮詰めていって、フライパンの中身にとろみが出てきたら完成です。

ペアー・カルダモン・ブレッド・プディング(4人分)

素材

生クリーム

カルダモン

バニラビーンズまたはエッセンス

砂糖

卵黄

洋梨(硬いもの)

パン(ブリオッシュ、ティーブレッドなど)

  分量

470cc

大さじ1/4

大さじ1/4

1本または適量

180g

4個分

200cc

1~2個

3カップ

1) 洋梨は、皮をむいて芯を取り除き、残りは全て1cm角にきっておきます。洋梨と同様に、パンも同じく、1cm角のサイズに切っておきます。

2) 鍋に生クリーム、カルダモン、塩、すべての材料を分量分の半分の量と、砂糖40gとバニラビーンズもしくは、バニラエッセンスを加えて火にかけます。

3) ボウルに、卵黄と砂糖40gを加えてかき混ぜます。鍋に入れた砂糖が溶けてきたら、少しずつ鍋の中身をボウル加えてよく混ぜあわせます。全体が混ざり合ったら、こして冷ましておきます。

4) 次に、別の鍋の中に水、洋梨、砂糖100gを入れて加熱して、洋梨が透き通ってくるまで軽く煮ていきます。洋梨が透き通ってきたら、ザルにあげて、水気を切っておきます。

5) 型にバターを塗って、煮た洋梨とパンを入れてから、カスタード液を注ぎます。最後に、型にアルミホイルを被せてナイフで穴を何ヵ所か開けておきます。すぐには焼かずに、しばらく時間を置いて、パンにカスタード液をしみこませてから、150度のオーブンで50分かけて焼き、焼きあがったら完成です。

コラム

カレーのベースになるカルダモン。カレーは香りの強い料理ですから基本的にカルダモンだけとなると香りが強すぎて、お茶として飲んだりするには個性の強いハーブです。しかし、ガルダモンはメインとして使うには、カレーぐらいしかないのですが、隠し味としては最高の香辛料(スパイス)になってくれます。その良い例がコーヒーといえます。コーヒーをそのまま飲むのもそれはそれで美味しいですが、ホールのカルダモンを割って黒いカルダモンの種子をいれると、美味しいコーヒーがいただけます。もちろん、好き嫌いがありますので、万人にうけるかと問われると否ですよ?隠し味――脇役なんて言い方にすると、凄く地味ですが、メインを引き立てる命脇役をあなたのキッチンにくわえてみませんか?



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